2016年5月1日日曜日

恐い話 前編

【洒落怖】うごめく髪の毛


関連話:【洒落怖】すれ違い

テストの過去問とりに、
友達のそいつん家いったら
姉さんの体験談また聞かせてもらった。

姉さん、大学卒業してもう仕事就いてて電車通勤なのね。

仕事就いてから、
そのとき付き合ってた彼氏とすれ違いが多くなって
結局別れたんだってさ。

しかも浮気されてて問い詰めたら彼氏が逆ギレ。

彼氏が学生で、野放し状態だったいうのもあるし、
彼氏のわがままに付き合わされて疲れたし、
潮時だなって思ってそのままケンカ別れ。

そんな、フリーな仕事人になった年の出来事。

姉さん、仕事でクタクタになって
満員の終電電車にゆられながら家に向かってた。

座りたかったけど、席は空いてナッシング。

仕方なく我慢して立ってた。

地下鉄の駅で電車のドアが開いたとたん、
一気に人が流れ込んできて、
姉さん人ごみに押されて反対側のドアに張り付く形になった。

「うわ、最悪・・・」

顔がドアにくっつくのは、
なんとか手でふんばって阻止したんだけど、
いかんせん体勢がきつい。

まだ降りる駅までは遠いし、暑苦しいし、
それでもなんとか我慢してた。

しばらく電車に揺られてぼーっとしてたら、
視界の隅っこでなにかユラユラしてる。

ふと隣の座席列をみると、
黒い布が垂れ下がってたんだって。
ちょうど隣に座ってるギャル男の上に、
黒い布が垂れ下がってる。

「なんだろ、これ」

って思って、
よく見てみると人の髪の毛だった。

長い髪の毛が、
荷物置きの上から垂れ下がってユラユラしてる。

そんときは、姉さん疲れてたし、
また「見ちゃった。」としか思ってなかった。

周りの人、気付いてないみたいだし。

よくよく見ればツヤツヤなストレートヘアーで綺麗。

「あ、いい髪質してんなぁ・・・うらやましい・・・」

って、ぼーっと眺めてた。

しばらく眺めてると、
下に座ってるギャル男が寝だした。

「ちくしょー、あたしも座って寝たいよ・・・」

ギャル男が寝だしてから間もなくして、
なんか音が聞こえてきた。

「・・・・・・・・キリキリキリキリキリ」

髪の毛が音立てて、伸びていってる。

結構こういうことにも慣れてるし、

「お、伸びてる伸びてる。」

って姉さんは冷静に観察してたんだって。

だんだんと髪の毛がギャル男の頭に近づく・・・。

「このままいったらどうなるんだろ・・・
あの男の髪が増量するのかしら」

って思ってちょっとワクワクして見てた。

しばらく見てたら、
電車がブレーキかけて駅に止まった。

ギャル男はその振動で目ぇ覚まして、
キョロキョロしてた。

それと同時にあのキリキリっていう音も止んで
髪の成長(?)もストップした。

でも電車が走り出して、
またギャル男が寝だした。

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