2013年11月1日金曜日

怖い話

父と河童 −河童の生態を知る父の話。河童の居た川の画像アリ−


妖怪の話はココでいいのかな?父親の従兄弟がM町に一族を構えていて、父が子供の頃、M町で遊んでた出来事をよく語ってくれた。

M町の真ん中にM町と同じ名前のM川が流れていて、そこによく河童が現れていたらしい。もう他界したが、父親の語る河童の話は妙にリアリティがあって面白かった。

走水神社の河童様



例えば、河童は亀の様な甲羅があるわけではなく、背中がワニの鱗の様に硬いだけとか、頭の皿は犬の鼻の様に粘膜質で、皿の周りの毛から水分補給してて、別に渇いても死なない。


ただ、渇くと全身が干からびて、皮がつっぱって、動きが悪くなる。

頭の皿はそのバロメータになってるとか(河童にも親がいて、頭の皿が渇く前に水に戻れときつく言われてるらしい)、河童は特有の平泳ぎのような泳ぎ方で、人間がクロールするより速い。


しかし、父達がクロールを河童に教えると更に速くなった。など、河童の身体の仕組みや生態が事細かく伝わった。それはもう本当に河童と一緒に泳いだり、相撲を取った人間でないと語れないようなリアリティ。


で、俺も小6になって、父の作り話だと理解した頃の正月、親戚の家で呑んだ父が酔い覚ましに散歩しようと誘ってきた。貰うモン貰って、オバサン達の相手にも飽きた俺は父親の誘いに乗った。



散歩中、M川の橋の上で何かに気付いた父親が突然川の上流に向かって「おーい!おおーい!」と叫んで手を振り始めた。橋の歩道には数名の人がいて、父の突然の奇行に立ち止まり、父の見つめる川へ視線を落とした。俺も川を凝視する。


すると、胸上くらいを水面から出した人型の・・・河童が手を振り返してきたのだ。手には水掻き、頭は円形禿。絵でみる河童の姿。



橋の上の人達も、若い人は「えー!何だアレ」、老婦人は「あら珍しい」みたいな反応。
本当にM川に河童がいたのだ。これは30年前の話。



ちなみに俺は今、縁があって結婚してM町に住んでる。M町は夏に「がわっぱ(河童のこと)祭」というのがある。


<生態>
・口は漫画にあるようなクチバシではなく、類人猿のような突き出た口に薄い唇。
・身体は臭くないが、微妙に泥のような臭い。口臭は臭い。
・嫌いな人間を攻撃する時は臭いネバネバした液を口から吐く。それは口臭をさらに濃くした臭い。
・顔をしかめるようにして鼻を絞れる。 


・尻尾がある。 ・目は釣り上がって瞼がある。
・目を見開いて歯を剥き出しにすることがあるが、それは怒って威嚇ではなく喜びの表情。
・歯は全部尖っている。鮫のような感じだとか。
・腕の関節が弱い。すぐに脱臼する。右腕を引っぱると左腕が縮むと言うのは迷信。


・寿命は30年くらい。9才でつがい(成人)になるらしい。人間の子供と遊ぶのは3〜6才位
・成人した生体は人間の大人の身長より高い。
・雌成人は猿のような小さな乳房がある(哺乳類か?)
・皮膚はイルカのようなウエットスーツのような感じ。ヌルヌルしてない。


・色は黒と黄色を混ぜた感じ。ミドリでもないし、斑点もない。怪我や傷が残りやすい。
・力は強い。相撲は力技での寄り切り相撲。引き落としのような技巧系やサブミッションに弱い。
・走るのは遅い。息があがるとハァハァ言う(肺呼吸?)

・食事は魚丸呑み。岩ゴケ、ススキやユリの根等を食べる。野草・キノコの知識は豊富。
・親、家族はいるが、3才以上は一人で食事。調理はしない。火を嫌がる。
・子供同士で遊んでも、親河童は人間に近寄ろうとはしない。遠くから頭だけ出して見てる。


・河童同士のコミュニケーションは不明だが、日本語は解る模様。話す時は接続詞がなく、「俺、お前、相撲」「弟 生まれる」「俺 お前 これやる。これ 綺麗だ」という感じ。

・貸す借りると言う概念がない。苔を剥がす時、父が肥後守を「貸してやるよ」と渡すと、「お前、俺、これやる」と言い、苔食った後、水中に持って帰った。翌日、上記の台詞でガラスか水晶か分からないが、ピンポン玉サイズの透明の玉をくれた。


・義理堅く、恨みは必ず晴らす。お返し、仕返しはキッチリする。
・尻子玉を抜くってのは迷信。転んで擦りむいた子供に、何か白い膜を張り付けると2日で傷が治る。その子の傷が治ると何か寄越せと要求される。ギブアンドテイクの精神らしいw


・他にも不思議な医療術を使う。腹痛の子の弟が黒い石を渡され、兄に舐めさせろと言う。
兄に舐めさせたら翌日腹痛が治ったらしい。石は洗って再使用できた。もちろん後日要求あり。


・縄術に長けている。船着き場のロープを不思議な結び方で(幾何学模様のように)結んで、誰も解けなかったのを2〜3ヵ所引っ張って一瞬で解く。同じ感じで絡まったテグスでも解いた。
・魚の量を一族で管理してて、子供の釣りには寛容だが、大人の釣り人や投網には容赦しない。そしてM川では釣り人や投網を打つ人はいなくなった。


・基本負けず嫌い。喧嘩になった事が何度かあったが、勝負は相撲・水泳・駆けっこ。
殴り合いの喧嘩をすれば、怪力なので子供なら下手すりゃ死ぬ。ネバネバも吐かないし紳士的。


・上記に年齢が何度か出てるが、実は正確な年齢・暦の概念はない。
「冬を何度越したか」が河童の年齢の基準。冬は餌が少なく寒さで彼等が死に易いから。

・河童の死体は干からびて小さくなる。水に浸かって死んだ場合は、他の水棲生物と同じく分解される。死んだ者に対しての哀悼は無いが、親だけは子供が死ぬと悲しむ。
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