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黒田官兵衛の家臣使いの極意
2014/11/11
カテゴリー: すごい話
http://omoshiroi-hanashi.com/sugoi/10596.html
447:人間七七四年:2009/03/02(月) 08:56:49 ID:fC/2RsgC
夏の火鉢、日照りの雨傘
ある時、黒田如水(官兵衛)は息子の長政に言った。
「お前は夏に火鉢を出したり、日照りの時に雨傘を差すのか?」
突然、謎掛けのような事を言われ当惑する長政。如水は続けた。
「物には使い道と言うものがある。火鉢や雨傘も、使い道を間違
えばまったく役に立たないが、
冬の火鉢、雨の日に雨傘は無くてはならぬものだ。」
長政は答えた。
「もちろん心得ております。ですが私はそのような物の使い道は、
してはおらぬつもりです。」
如水は諭すように言った。
「いや、おまえは家臣を夏の火鉢、日照りの雨傘にしてはおらんか?
人も使い道をあやまれば、無能にも有能にもなる。家臣は本当にお前
に使われて満足しておるのか?その辺に気をつけよ。」
以後、長政は家臣達の事に気を配り、広く意見を聞くように心掛ける
ようになった。
如水は『家中間善悪の帳』と言う手帳を作り、家臣間の友好関係を調べ
家臣同士の相性を見て役目に配置していた。
「相性の悪い者同士が同じ役目に就いても、良い事は無い。人は気持ち
良く働いてこそ、役目を果たせると言うものだ。」
それが如水の、人使いの極意であった。
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