2014年10月8日水曜日

科学の雑学

化学実験はコワイ? 面白い?
 化学は正に発見の歴史であり、多くの先人がいろいろな化学実験を行って見つけたものばかりです。
 「化学は暗記もの」と思う人も多いでしょうが、そうではなく、それぞれの発見に多くのエピソードがあって、授業時間内では伝えきらないのです。
 そんなエピソードの中から、コワイ話や笑い話をピックアップしてみました。

1.ゲーリュサックの青酸
 高校では「気体反応の法則」として暗記されてしまう化学者のゲーリュサックですが、彼の晩年の研究は「青酸(HCN)」の発見でした。
 当時は酸素を含まない酸の発見は画期的なものですが、彼は本当に運良くこれを「舐めて」確かめなかったのだそうです。
 この当時の科学者たちは、ろくな分析方法も無かったので、必ず生成物を自分の舌で味わってみたそうで、何人もの犠牲者が出ていました。
 彼は猛毒の青酸を運良く舐めなかったそうですが、若い頃に多量の金属カリウムを使った実験で重傷を負っているそうです。

2.モアッサンとフッ素
 フッ素の単離は19世紀初頭の大きな実験テーマで、その激しい反応性ゆえに何人もの科学者が瀕死の重傷に追い込んだ元素です。
 多くの大科学者達はこれに挑み、これが原因で病気になったり、中毒にかかったり、悲惨な事故を起こしたりしました。
 決着をつけたのはモアッサンで、低温で単離することに成功し100年に渡る長い戦いに終止符をうちました。

3.新型火薬の発見
 化学者シェーンバインはオゾンの発見者として知られていますが、ひょんな事から別の発見をしてしまいました。
 ある日、自宅で実験をしているときに、硝酸と硫酸の混合物を誤ってこぼしてしまいました。
 手近にあった木綿の布をこれでふき取ってしまいましたが、その布は夫人のエプロンでした。
 あわててきれいに水で洗い、ストーブの上に干していたら、乾いた瞬間にエプロンは爆発して煙りのように消えてしまいました。
 これが綿火薬発見の瞬間です。
 それまでの硫黄や硝石からつくる黒色火薬は、大砲で使うと辺り一面に黒煙が立ちこめてしまう欠点があったのですが、この綿火薬は煙が出ません。
 しかし、各国ですぐに工業化の試みがなされましたが、不安定な化合物なので事故が続発し、成功したのは魔法瓶の発明者のデュワーでした。

4.こんな時にもうっかりミスが・・・
 細い管の先端に超小型カメラがついている「胃カメラ」。
 これを飲み込むときの苦しさといったら極まりない!
 この発明をしたのは実は東大付属病院とオリンパス。
 試作を何度も重ね、ついにやってきた撮影実験の日。
 現在のものに比べたら、かなり大きな試作品を飲み込む役になったのは坂本馬城氏、撮影役は後輩の今井光之助氏であった。
 今井氏は坂本氏の胃を洗浄し、麻酔をかけて勇気を振り絞って飲み込んだ!
 計28枚もの写真を取り終えて、「さあ現像!」とカメラを開けたとたん今井氏は真っ青に。
 なんと、フィルムが入っていなかった!
 坂本氏は一言、「ばかったれ!」と叫んだだけで、またベッドの上に戻っていったという。
 こうした苦労の末、現在では光ファイバーを使って映像をモニターに映すまでに至ったのですね。

 これらの失敗談から大発明になることも多かったようです。
 学生達が「先生、失敗しちゃったよ。やり直して良い?」と言う事があります。
 しかし、その失敗がとても大事だったのです。
 科学の進歩は「失敗と成功の歴史」と言われるように、ひょんな失敗からの大発見が多数あります。
 キケンな事をしなければ大いに失敗してみては?


せっけんでなぜ油が落ちる?
 石鹸で手を洗うと、不思議なことに水で洗っただけの手と違ってきちんときれいになりますね。家でフライパンなどを洗うときも全く同じ経験をしてますね。
 でも本当ならば油と水は混ざることはないはずですが・・・。
 実は石鹸は小さなレベルで見ると、細長い分子で出来ていて、端っこは水に溶けやすく、端っこは油に溶けやすいという性質を持っているのです。
 こんなミクロな物質が油と水をつなぎとめてくれていて、結果的に油汚れなどを水で洗うことが出来るのです。
 もちろん、このような性質を持ったものを使わないと出来ませんけどね。これが正式には界面活性剤といって、要するにセッケンや洗剤のことなのです。
 でもだからといって、油分を大量に流すのはやめましょうね。
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