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青白い
投稿者 でび一星人 様
飲みすぎた・・・
終電ギリギリに乗って、最寄の駅に着いた。
あぶないあぶない。
頭が半分透明な感じがする。
・・・ん。いかんいかん。 明日も仕事だ。残業だ。
なんとか僕は改札を出て、家路に着いた。
こんな時間だから、スーパーも閉まってる。
トホホ・・・。明日の朝ごはん、半額で買い損ねた。
仕方ない。
アパート前のコンビニで買うか。
・・とりあえず帰ろう・・・。朝は早い・・・。
いつもの帰り道。
線路沿いの薄暗い道。
いつもより時間は遅いが、いつもの道。
定時で帰れた時は帰宅途中のOLさんもいっぱいの道。
通勤時には、主婦っぽい方々が犬の散歩をしてる道。
けど今は誰も居ない・・・。
だってもう夜中の一時前だから・・・。
こんなときに、おばけって出るのかな?
なんて、あるわけ無いか。
酔ってる思考で、わけもわからず弱冠ハイな気分で歩いていると、
ん?
前から、女の人が歩いてくる。
こんな時間に、女の子一人。。。あぶないなぁ。
女の人との距離が縮まってくる。
今は十数メートルといった距離か。
そこでおかしな事に気付く。
女の人の顔。
異常に青白い・・・
まるで、生きてる人間の顔とは思えない。
暗闇の中、その青白い顔がボーっと浮かんでるようにすら見える。
酔いが一瞬で冷める。
このまま駅まで引き返そうか?
そう思ったのだが、体がなぜか引き寄せられるように前にしか進まない。
10メートル・・・
8メートル・・・
5メートル・・・
距離はだんだん縮まる。
やっぱり顔は青白い。
見間違いなんかじゃない。
異常に青白い。
しかも、
うっすらと不気味な光を放ったような青さだ。
3メートル・・・
1メートル・・・
女の人の体もハッキリと見えた。
おかしな体勢だ・・・。
右手を変な角度で曲げている。
脇を締めて、手の先を、異常に顔に近づけている。
・・・そして、その手に・・・何かを握っている・・・。
・・・すれ違いざまに、その手に握っているものをようやく理解した。
そして、全ての謎が解けた。
その手に握られているもの、それは、
・・・携帯電話・・・。
この人、メールをしてる・・・
やたらと顔が青白い・・・。
・・夜中に歩きメールするの、やめてくれ・・・
マジびっくりするから・・・。
家に着き、自分の携帯を見ると、知らないアドレスからメールが着ていた。
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