2014年10月8日水曜日

科学の雑学

ビルを建てる鉄筋がさびているけど大丈夫?
 日本の人口密度は世界でもかなり高く、多くのビルがところせましと建っています。でもこんなに地震の多い国で、あんなにさびた鉄筋を使って高いビルを建ててしまって平気なのかと疑問に思いませんか?
 実は全然平気なのです。さびは鉄が酸化することで出来てしまいます。ところがこの鉄筋が埋め込まれるコンクリートはアルカリ性なので、鉄筋コンクリートにしてしまえばもうさびは進みません。
 なぜ鉄筋だけでビルを建てないかは分かったかと思いますが、ではなぜコンクリートだけで建ててしまわないのでしょうか。
 実はコンクリートはつぶれにくいという性質はありますが、引っ張られるのにはとても弱いのです。よく考えれば石や砂で固められただけなのですから、当然といえば当然ですね。
 だから鉄筋を入れて地震などがおきてもポキッと折れてしまわないようにしているのです。

安全なガラス?
 タイトルが「安全」という言葉が入っていても、ガラスは割れるととても危険なのは誰でも想像がつきますよね
 今ではありとあらゆる場所で自然に使われているので気にもしていないかもしれませんが、ガラスにはたくさんの種類があるのです。
 ガラスの特性から衝撃に弱いので昔はワイヤーなどがガラスに入ったものや、強風や衝撃に強い高層ビル用のガラスや、音や熱を伝えにくくするペアガラスなど、用途に応じて使われています。
 特に自動車のガラスは、万一交通事故があった時の強い衝撃で割れても、ガラスによるけがをしにくくするために特殊なガラスが使われています。
 実はこのガラス、元々はフランスの化学者エドワール・ベネディクトスという人が1903年に偶然実験中にフラスコを落っことしてしまったことで発見されたのです。
 落としたフラスコは割れるどころかフラスコの形のまま、ぴったりとくっつき合っていました。
 実はなかにはニトロセルロースというプラスチックの一種が入っていて、これが蒸発して乾いた膜がフラスコの内側に張り付いていたのです。
 そのおかげで、フラスコは割れるどころかガラスをつなぎとめていました。
 しかししばらくは生産コストや安全性のために使われず、1914年に第一次世界大戦中にガスマスクのレンズとして使用されてから現在では自動車などでも広く使われるようになりました。
 今ではその技術に加えて、自動車のガラスは万一割れてもなるべく丸みをおびて割れるように改良され多くの人々をガラスの恐怖を少なくすることが成功したのです。

缶詰のミカンはどうやってむく?
 ミカンを食べるのは好きだけど、むくのが面倒くさくて食べない人も多いことでしょう。
 そして缶詰のミカンを買って来て・・・・。
 不思議な事に缶詰のミカンはすでにむいてあるのですね。
 もちろん、これは一つ一つ人間の手でむいているのではありません。
 現在の方法では、外側の皮は機械でむき、中身の袋は90℃のお湯にふやけさせてローラーでむいています。
 以前は化学薬品が使われていました。
 外側の皮は手でむいて、中身の袋は0.5%程の塩酸に30分ほど浸した後に水洗いをします。
 これを約50℃に温めた0.5〜1%の水酸化ナトリウムに数秒浸した後に水洗いすると、中身の皮が見事に剥がれてしまうのです。
 実はこの方法を発明したのは日本人なのです。
 やっぱり日本人はミカンが好きだったのですね。

卵をチンするとなぜ大爆発!?
 卵を殻つきのまま、電子レンジではチンしてはいけないというのは誰でも知っている話。
 殻も中身も木っ端みじんに破裂すると言われています。
 どんな風にかと好奇心もそそられますが、危険だからやめろと言われるのがオチ。
 さて、なぜ卵をチンしたら爆発してしまうのでしょう。
 実は卵白と卵黄の固まる温度が違うためで、黄身のほうが先に固まって膨張し、白身と殻を破裂させるからです。
 まぁここまでは説明書にも書いてあることでしょう。
 では凝固する温度はどれくらい違うのでしょう。
 まず卵白の方はドロドロした流動性の液体になるのが62〜65℃。
 70℃くらいになるとかなり固まってきますが、完全に固まるのは80℃以上です。
 ところが、卵黄の方は65℃〜70℃の間で完全に固まってしまいます。
 この温度差はお湯で外側からジワジワとゆでた時は特に問題はありませんが、電子レンジで暖めると中心も含めて温度が上がってしまいます。
 だから凝固温度の低い卵黄はすぐに固まってしまい、その時はまだ卵白はまだドロドロ。
 そしてこのときに内側から強い卵黄の圧力を受ければ、簡単に破裂してしまいます。
 脅かす訳ではありませんが、本当に危ないそうですからくれぐれも実験などしないように!

切手のノリって?
 何気なしに使っている切手ですが、切手の裏にはノリが塗られているのは誰でもご存じですね。
 でもなぜ普段はくっつかないのでしょう。
 昔のノリにはでんぷんを分解したデキストリンを用いていましたが、湿気があると切手同士がくっついてしまったり、丸まったりする性質がありました。
 そこで、日本の印刷局の技術陣が研究開発してつくったのがPVAノリです。
 PVAとはポリビニルアルコールで、これに酢酸ビニルソルビットを添加して作ったノリを使っています。
 この物質は濡れるとすぐにくっつく性質があり、全く無害なのが特徴。
 最初に使われたのは日本ですが、今では世界各国の切手で使われています。
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