2015年3月31日火曜日

ネタ話

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ソープへ行け 私に幻想を抱かれても困る
2015/03/29
カテゴリー: 切ない話
http://omoshiroi-hanashi.com/setsunai/12523.html
306:水先案名無い人:2009/05/25(月) 18:12:33 ID:kKbC5pvJ0
「ソープへ行け」と僕は彼女に言われた。
僕が人生で初めて告白した彼女だった。
優しくて、賢くって。とても綺麗で。
20歳超えて童貞なんて信じられない。私に幻想を抱かれても困る。
汚物をみるような目で、心底哀れむような目で、僕はそういわれた。
ぼきん、と僕の中で何かが折れる音がした。

そうか。幻想は求めてはいけないんだ。愛情なんて求めてはいけないんだ。
僕は少ない学生生活の残りを全て勉強に費やし、一流と言われるような企業に入った。

そして、得た金のほとんどを風俗に費やした。
そうか。やっぱり彼女のいった通りだった。とても簡単なことだったんだ。
それから、お金を使うのが惜しくなった僕は、適当に女を探した。
なるべく効率を上げるためには、弱い女が良かった。

親から愛されなかった女子高生や、夫から愛されていない人妻や、愛とかとくに考えていない頭が弱い女子大生。
みんな、簡単に僕と寝て、僕を愛した。

僕は人間の弱い部分を知っていた。
自分がとても弱い人間だったから、どこをどう揺さぶれば心が揺れるのか熟知していた。
少し揺さぶり、よろけてこけそうになったところを、そっと優しく支えてあげればそれでよかった。
僕があのときや、あのときに、そうして貰いたかったことを再現すれば良いだけだった。

どんどん弱い人間と効率的に寝て、学習した。そのうち、大抵の女は落とせるようになった。
他人の万能感をへしおるのはとても楽しかった。強い人間になれた気がした。
行かないでください。嫌いにならないでください。私を愛してください。
僕は首を横にふって立ち去った。

最初はとても自分がひどい人間に思えて何度も何度も吐いた。
けれど、じきになれた。だってさ。僕に幻想を抱かれても困るだろう?
強い人間には運もよってくる。仕事も順調にいき、僕はますます強い人間になった。
あるとき、街で僕は彼女に再会した。
僕にソープをすすめた女だ。

もうすぐ結婚をすると彼女は僕に話した。
色々話をしていたが、結局のところ、たくさんの男と付き合い、女を磨き、理想の男を手に入れたと言う成功譚だった。
そうか。と、僕は思った。理想の男なのか。
307:水先案名無い人:2009/05/25(月) 18:13:51 ID:kKbC5pvJ0
僕は自分の女の中から、できるだけ美しい女を選び、彼女の男を誘惑させた。
美しい女は最初は嫌がったが、僕がセ○クスしてやらないぞと言うと、しぶしぶ彼女の男を誘惑した。
男はすぐに美しい女と寝た。僕はそのときに写真を撮らせて、それを彼女に送りつけた。

彼女と彼女の男の関係は壊れた。
なんだ。彼女の試行錯誤と努力で手に入った関係は、そんなものだったのか。
それから、僕は彼女をとても優しく受け止めてあげた。
彼女は僕を愛し、僕と寝た。
ちょっとお金に困ってるんだというと、すぐにお金をくれた。
貯金が増えてよかったと僕は思った。

彼女がお金をくれなくなった。
彼女とのセ○クスにも飽きてきたので、僕は彼女とさようならをすることにした。
行かないで下さい、嫌いにならないで下さい、愛して下さい、セ○クスして下さい、借金があるんです。
どうか、どうか。
彼女はそう言った。うーん、そうなのか。
僕は言った。
あのね、僕に幻想や愛情を抱かれても困るんだよね。
お金がない?簡単なことだよね。
「ソープへ行け」


ついにこの時が来たか…じいちゃんが認知症になってしまった…
2015/03/29
カテゴリー: ほっこりする話
http://omoshiroi-hanashi.com/hokkori/12525.html
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/07/11(水) 07:38:43.68 ID:t2NcmYQQO
俺のじいちゃん(81)がボケた。
ここ数日、食事を終えた後に真顔で何度も「飯はまだか?」って聞いてくる。
兄と両親、ばあちゃんは、ついにこの時が来たか……みたいな暗ーい顔してる。

だけど俺はどうも納得いかなかった。
近所の小さい子集めては、嬉しそうな顔してイタズラの方法を教えたりするヤンチャなじいちゃんで、俺が小学生の頃なんか、日が暮れるまで庭で一緒に駆け回った元気なじいちゃんだった。

それを思うと無性に悲しくなってくる。
そして一昨日の昼過ぎ。
たった今そうめんを食べ終わったばかりのじいちゃんが「飯はまだか?」と言ってきた。
だんだん家族も慣れてきていて、ばあちゃんが上手いこと誤魔化してた。

その日の夕食は、またそうめんだった。まあ夏にはよくある事だ。
配膳を済ませて食卓につき、縁側にいたじいちゃんを「夕飯できたよー」と呼んだ。
そんでじいちゃんがゆったり歩いてきて、食卓の上のそうめんを見て一言。

「なんじゃ、またそうめんか」

一同( ゜Д゜)ポカーン
直後、しまった、みたいな顔をするじいちゃん。
一家は沈黙。

ほんのちょっと経って、じいちゃんは豪快に笑いだした。
つられて俺とばあちゃんが笑った。
他のみんなは乾いた笑いだった。
じいちゃんのヤンチャジジイぶりは、むしろ磨きがかかっていたようです。
じいちゃん大好きだ。
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