2016年1月30日土曜日

笑える恐い話

自分は占師兼呪術師(兼アマ霊能者)
っても滅多に呪殺の依頼は受けない
まあ、マジナイ師・プチ霊能者ってところか
そんな自分が最近、本物の除霊?を行ったのでその顛末を記す
ある日、占いの常連の女の子(っても20代半ば)が
「先生、タイヘン!除霊してあげて」
と、友人(これも女)を連れてきた
効くところによると買ったマンションに幽霊が棲みついてるとのこと
「そらー99%気のせい。万が一本物だとしても霊能者さんか霊媒師さんか、そっちのプロの仕事」
そう断るんだが、食い下がってくる
事情だけでも聴こうと現場にいくと、驚いたことに本当にいる
どうやら霊能者に頼んで1回祓って?もらえたようだが
文字通りの「除霊」で「浄麗」でも「消霊」でもない
単に野良猫が邪魔だから山行って捨ててくる的な対応しかしてくれてないことが判った
自分の縄張りに愛着があるから戻って来ちゃうわけだ
【続く】

101 :本当にあった怖い名無し:2014/09/21(日) 01:56:38.44 ID:doyigGWN0
で、なんとかしてくれとのことなのでまずは対話を試みる
「おい、霊。霊って呼ぶのもオカシイな」
「よし、今から俺は、そして他の人も、お前のことをハゲと呼ぶぞ」
(後に専門の霊能者に観て貰い判ったことだが落武者の生首的ルックスであったそうだ)
自分にはボーッとしたグレイのモヤにしか見えてない
「なぁ、ハゲ、出て行ってくれんか?」
「女の子の一人暮らしの部屋に出るのは霊としてもハゲとしてどうなの?」
当然、反応は無い
ここで家主の女の子に向い
「貴女の地方での『ハゲの歌』を教えて下さい」
「♪一つ、人よりハゲがある 二つ、振り向きゃハゲがある…ってやつね」
「では、次にハゲが出たら、ハゲを哂う感じでハゲの歌を歌って下さい」
「満面の笑顔で歌って、♪十でとうとうツルッパゲ〜まで歌い切ったらハゲに向かって脅すように突進」
「ええ、前髪を持ち上げて額を出してハゲを哂いながらね」
そう伝えるとお手本にハゲに突進して追い回して見せる
「ハゲーハゲ〜ツルッパゲ」
そう笑い飛ばしながら追い回すとハゲの姿が消える
【続く】

102 :本当にあった怖い名無し:2014/09/21(日) 02:03:52.17 ID:doyigGWN0
ピシッ ビシッ パチン!
妙な音が室内に鳴り響く
いわゆるラップ現象である
「これはね、ハゲが起こすラップで我々専門家の間では、ハゲラップと呼ばれるものです」
「この時の対応は…♪チェケラッチョ ハゲラッチョ♪これを歌いネタを1つやることです」
そういうとチェケラッチョ ハゲラッチョをやってみせる
今度は台所で食器棚がガタガタと震えだす
「これは、我々専門家の間でハゲターガイストと呼ばれるもので日本語にすると禿た幽霊、です」
「禿た霊の悔しさによる身震いが原因なんですね」
食器棚に向い
「♪一つ、人よりハゲがある…」
【続く】

103 :本当にあった怖い名無し:2014/09/21(日) 02:19:58.56 ID:doyigGWN0
応急処置を一通り?無事に終えると
「ああいうハゲは笑いの波動に弱いんです」
「哂う・笑うことで無害化できるレベルなんでしばらくこれで対抗しててくださいね」
「で、専門家をコチラから派遣するんで彼には幾らか包んであげてください。私は無料ですw」
そう伝えてマンションの部屋をあとにする
数日後
霊能者氏と家主が私の占いブースに訪れる
「あのなあ、アレ、本当に禿てたぞ。落武者の生首だったw」
「で、笑われ続けていたたまれなくなり出て行くと言っていた」
さすが霊能のプロだけあって意思疎通が可能なようだ
「けどな…出て行くにあたり、お前に一言いいたいそうだ」
ということで、再び、現場のマンションへ
「コレは剃ってるんだ、ハゲじゃないって怒ってるぞ」
ソレを聞いた私は、当然のように
「禿、お前は霊だ。故に見た目もその想念を持ったときの姿に縛られる」
「お前は、迷い出てる限り、此処を離れようともハゲなんだよ!」
「♪一つ人よりハゲがある…」
「悔しいか、悔しかろうwしかしな、お前は成仏して転生しようが禿る定めなんだよ!」
と、このために準備してきた相手をハゲにする呪詛を思い切り叩きこむ
「全ての転生において、ハゲあれかし、あれかしむ、あれかしめる。かくあるように…今、定められたり!」
【続く】

105 :本当にあった怖い名無し:2014/09/21(日) 02:32:21.02 ID:doyigGWN0
翌日、家主の子が一人で訪ねてきた
「おや?あれから問題でも?霊能者氏に任せておけば間違いないとおもうんですが…」
そういうと、何も問題は無いと言う
で、夢を見たのでそのお話に来たという。
以下、夢
寝ていたらまたハゲが現れたので、例によって
「♪一つ、人より…」
そう歌い出したら何者かが傍に立って止めて来たという
ソノモノは、家主の守護霊であると名乗り
「禿は充分差別されてきました。差別を重ねることは良くありません」
有無を言わさぬ調子で伝えて来たと言う
そして、ハゲに向い
「今すぐ、悔い改めて出て行くのなら導いてあげます」
「そうすれば、彼の呪詛も無効化してあげます」
「ただし、今すぐ来ないとハゲの呪いは二度と解けなくなります」
「さあ、こちらへ…」
そういうと、一筋の光となり真上へ飛び去ったというのだ
その後をヨタヨタ・フラフラと舞い上がっていく落武者の生首を観た気がすると…
以来、霊現象に悩まされることはなくなったという
そして、家主の前に現れた守護霊は
如何にも徳の高そうなお坊さんの姿で見事な禿げ頭の周りに
金色のオーラをまとっていたという
【了】

106 :本当にあった怖い名無し:2014/09/21(日) 09:04:44.50 ID:5A/2nnk+0
また髪の話してる…(AAry

107 :本当にあった怖い名無し:2014/09/21(日) 09:19:41.25 ID:QOudGIQW0
>> 105
つまり、家主の守護霊は禿げだったのね
禿げ同士気が合うわけだ

109 :本当にあった怖い名無し:2014/09/21(日) 13:08:42.42 ID:77mzcYEK0
ハゲワロタwww
これは久々に良ネタ。
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