2016年1月23日土曜日

ほんのり恐い話

危機一髪だった話

大学の時、夏休みの前にゼミのメンバーがリゾートバイトを見付けてきた
リゾートバイトといっても今は寂れてしまった避暑地で、
そこにある別荘の掃除をしてくれというもの。
二泊三日でアゴ・マクラ付き、俺らはゼミの5人(男3人、女2人)で行くことにした
駅に着いたら別荘の管理人のおっさんが来て、バンで別荘地に連れてってくれた
別荘は古いものの結構でかい洋館で、庭にプールもある立派な別荘だった
しかし、すげーすげーと騒ぐ俺らをよそに、
ただ一人、メンバーのAさんだけが黙っている
普段からおとなしいタイプではあったけど、
来る途中は皆と同じように楽しそうにはしゃいでいたので
どうしたんだろうと思ってたら、いきなりAさんのケータイが鳴った
電話に出るAさん。通話が終わった後、いきなり俺らと管理人のオッサンに向かって言った

「すいません。今ゼミの先生から電話があって、全員戻って来いって言われてしまいました。
もうじき学会があって、ちょっと都合が悪くなってしまって……。
ここまできてすいません、バイトをキャンセルさせて下さい」
いきなりそんなこと言われても、と渋るオッサン
「今日中に作業しなきゃいけないんだよ、誰か君たちの代理で来てもらえる友達はいないの?」
「すいません、それも難しいと思います」
きっぱりと言い切るAさん
どういうことなんだ、と俺が訊こうとすると俺の横にいたBがいきなり、
「あーそうだ!俺ら、先生に作業頼まれてたんだった!締切明日だから帰らなきゃ!」
「すいません、本当にすみません。私たち、これで帰ります。
駅までは歩いて帰るので、送っていただかなくても構いませんので」
Aさんはもう一人の女の子の手をぐいぐいひっぱって歩き始めた
Bも「んじゃ、すいません。俺らも帰ろうぜ」とうながすので、俺らもお辞儀して帰った
ちらっと振り向くと、おっさんは別荘の方を見たまま突っ立ってた

駅まで歩きながら「ねえ、先生なんて言ってきたの?」とAさんに聞くと
「電車乗ってから話す」と教えてくれない。Bも黙ってうなずいてた。
電車に乗り、駅を二つほど過ぎたころ、やっとAさんが教えてくれた
「ごめんね、先生からの電話なんてホントは嘘なんだ。
ただ、あの別荘怖かったから、絶対長居しない方が良いと思って……」
なんだそりゃ、と俺らが言うと、Bがボソッと言った
「お前ら、見なかったのかよ。ほら、プールの水の下にあっただろ?
底に壺とかマネキンの手足が重しつけてバラバラに転がってたの」
「えっ?」
怪訝な声を出すAさん
「あれ?Aさん、それで断ったんじゃないの?」
「違うよ。私が断ったのは、窓際のところに草刈鎌持った女の人がいたからだよ」
Aさんによると、窓にはしめ縄みたいなものが何重にも張ってあって、
中にいた女は白目向いたまま、そのしめ縄を一心不乱に鎌で切ろうとしていたらしい。
別荘に入らなくて良かったと心底思った

>Aさんによると、窓にはしめ縄みたいなものが何重にも張ってあって、
>中にいた女は白目向いたまま、そのしめ縄を一心不乱に鎌で切ろうとしていたらしい。
ぎゃーーーーーほんのりじゃねぇよ!ほんのりじゃ!

無事だったし俺は見ずにすんだからほんのりかと思ったんだが


こういうギリギリな話って、悪い方の展開が頭でぐるぐるして怖いんだw
出来たらもうちょっとKWSKしていい?
Aさんが他に言ってた事とか女の描写とか
Bさんのプールの詳細とか
その後、連絡あったかどうかとか
そもそも見つけてきたのは誰か?知り合いのツテならその後も
ありそうだけど、偶々見つけただけだったのか?
つーかAさんの話他にはないかな

バイトはゼミのメンバーのBじゃない方の男が、ゼミ室でネサフしててバイト情報サイトで偶然見つけた。
「リゾバいいな!」「行こうぜ!」なその場のノリだけで決まった
ゼミは俺らの学年は5人で、男がBとバイト見付けたやつと俺、女子がAさんともう一人
バイトの待遇は、給料はほかのと特に違いは無くて、選んだのも偶然
面接は仲介業者のビルでやった。4年生だったし、一回ぽっきりを希望して5人全員なごやかに話してあっさり決まった
常識を持ち合わせてる普通の人なら採用するって感じだったな
その後の連絡は一切無しで、仲介業者から怒られたりもなかったから、逆に不気味だった
管理人や業者もなんか知ってたのかな

プールは4、5mくらいの正方形に近い長方形で、
俺は葉っぱや枝が浮かんでて汚ねーなくらいしか思ってなかった
Bは信楽焼の狸の置物が底に沈んでるのが最初に見えて、ちょwなんでタヌキwと思って更によく見てみたら
狸は下半身が半分欠けてたらしい
で、その横にバラバラの子供のマネキンが5体、細いロープでぐるぐる巻きになってた
底には5体分以上のマネキンの手足がごろごろしてて、どれもロープで縛られてて、コンクリートブロックが結ばれてた
まるで遺体に重しつけて水中に投棄したみたいに見えたって
マネキンと狸以外にも、ミルク飲み人形っていうの?あれとか掃除機とか扇風機とか壺とか木箱とか他にも色々ガラクタがいっぱい放り込まれてたそうだ
Bがプールの観察をしてる間、俺らはオッサンの作業の説明を聞いてた
Bはプールの真横に立ってたから見えたんだろうな

女についてはAさんも怖かったらしくてあんまり話してくれなかったけど、
・茶色のスカートに白いシャツで全体的に昭和初期っぽい雰囲気
・背の高さは普通
・血が付いてたりとかはなかった
・二階のベランダに面した大きな窓の内側に立ってた
(ベランダは凝った装飾の柵がついてたので、庭からも窓全体が見える)
窓のしめ縄は俺も見てたけど、俺はカーテンの飾りかなとか思ってた
しめ縄って言っても、お札や白い紙はついてなかったんだ
Aさんは霊感はあるけど、ヤバそうなの見かけたらすぐに逃げるようにしてるから、
本気で怖い体験はほとんどないって言ってたな
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