2014年1月15日水曜日

恐い話

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まるで掃除をするかのように



小学生の頃、親の都合で祖父母の家で暮らしてた。
けっこう古い家なので、階段の照明がないとか、昼でも薄暗い部屋が多いとか、
子供にとってはなんとなく怖いと思わせる家だった。
実際、色々と不可思議なこともあったが、半分以上は自分の勘違いだと思ってるんだが。
そんな中でもインパクトが強すぎて忘れられないことがある。

夜中にトイレに起きたときのこと。
寝室は2階だったので、電気のつかない階段をおそるおそる降りていった。
怖かったけれど、当時はそれが当たり前だったから、我慢するしかなかった。
階段を降りた先は玄関で、大して長くない廊下になってる。
玄関の脇(外には出ない)にトイレがあるから、
サンダルを履いて、トイレの電気をつけて、トイレに入った。

で、用を済ませて、トイレを出たんだが、そこで固まってしまった。
雑巾が、廊下の上を滑っている。まるで掃除しているみたいに。
一直線に端まで滑っていって、方向転換して戻ってくる、
っていう動きを繰り返している。
少し床から浮いて滑っているようで、音はしない。
周りは殆ど真っ暗なのに雑巾自体がぼんやりと光っているみたいだった。
怖いと思うより、目の前のことが信じられなくて、
多分ぽかーんと口開けて間抜け面で見てたんだと思う。
でもだんだん冷静になって、やっとのことで「うわ!」って声出した。
そしたら廊下を往復していた雑巾が、向こうまでびっくりしたみたいに
いきなりこっちに飛んできて、足にぶつかって床に落ちた。
それきり雑巾は動かなくなった。

親にも話したが夢でも見てたんでしょwwwで片付けられた。
不思議なのは、この一件があってから他にも色々と不思議なことが起こるようになった。
今は新築したので古い家は無くなったが、取り壊す直前まで色々続いてたから
確実に何かいたんだろうなーとは思う。
ちなみに最後には、夜中に起きたらすぐそばの床に首が転がってた。
怖くて布団に潜ったけど、真夏だったから辛かったよ……。
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