2013年10月17日木曜日

恐い話

もう8年以上前になるかな。
隣に座っていた女の子が青い顔して「足捕まれてる」っていうんだ。
その子が結構霊感少女(というかやや鬱気味)だってのは知っていたけど、特に何も見えないから「捕まれてるって・・・この辺?」っていって指さすあたり(ふくらはぎの中間あたり)を掴んだら・・・手がピリピリと痺れるんだよね。
その空間が、ちょうど、男の手の大きさくらいでさ。

一瞬青ざめたけど、手を離しても仕方ないし、こういうときは怒ったもん勝ちだっていわれてるから、「何女の足掴んでんだ、このヴォケ!」と必死に念じて、ついでに真言まで唱えちゃったよ。
しばらくしたら消えたけど、あれって霊なんだろか。
そうじゃないとしても不思議な体験だった。

問題は、その場所が夏の真っ盛り、昼間のしかもコミケ会場だったことか(晴海)
スペース取れなかったヲタの生き霊だったのかも。

**


霊体験らしきものは、私が高校時代に頻繁に起こりました。
私は、学校まで自転車通いだったのですが、入学祝いに新品の自転車を買ってもらい、機嫌よく7キロほどの道を往復する毎日でした。
学校にもなれた頃・・・私は、盛んに「空耳」を聞くようになりました。
授業中、通学中…誰かと話をしていると、割り込むようにささやく声がするのです。
それも決まって、左耳で聞くのです。

それでも、鳥肌を立てるくらいで、実害はないものだと気にせず暮らしていたある日。
下校途中に、友人と大声でしゃべりつつ自転車をこぐ私の耳元で
「よっこいしょっと」と、しゃがれた声が聞こえました。
もちろん、左耳で・・・。
驚いて自転車を止め、あたりを見回しますが、あたりは一面の畑。
声の主は見当たらず、傍にいるのは怪訝に私を見る友人のみ・・・。
ちょっとゾクッとしましたが、構わずそのままペダルを踏みしめたその時
ガクン、と言う感じがして、自転車の前輪が少し浮き上がりました。
え?と思った瞬間、ペダルがいつもとは全くちがう重さになりました。
必死でこいでも、すごい重さで平地を並んで走らせている友人の自転車に度々引き離されるのです。
どうかしたの?と尋ねてくれる友人に、本当のことは話せず
ただ、疲れてるのかな・・と誤魔化しながらようやく自宅にたどり着きました。

いつもなら在宅している母も、用事で外出しており間が悪いなあ、と思いながら自分の部屋に入りました。
レンタルしていたCDを返しに行こうと、ベッドの脇を通った瞬間背中をドシンとおされるように、ベッドに倒されました。
それから、どうにも体が動かず、頭はガンガンと痛むのです。
背には何かが覆いかぶさっているような重み・・・。

内心パニック状態で、そのまま20分ほども過ぎた頃。
隣の家のおばさんが、うちを訪ねて玄関のベルをならしたのと同時に私は開放されました。
ほっとして、腕時計を見た時、さーっと血の気が引きました。
綺麗だった腕時計の、ガラスには無数の小さな傷が付き
一瞬曇りガラスかとも思えるような、変わり果てた姿になっていました・・・。
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