2013年12月19日木曜日

恐い話

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地蔵の目

子供の頃、母親のこぐ自転車の後ろに乗って、近くの海岸に行った。
夕焼けがきれいだった。すっかり暗くなった帰り道、ふとみると道の塀のところに
ポツンとおかれたお地蔵様の目が、真っ赤に光り輝いている。
「おかあさーん、お地蔵様の目が光ってるよ」というと「それはね、海で死んだ人の霊が
悪いことしないように、見張っているんだよ」と教えてくれた。
・・・数年後、ふと思い出して母にそのことを話すと「知らない。そんなこと言ってない」との答え。
確かに母は、霊の話などが大嫌いな人だ。それに、よく思い出してみると
あのときの声は、あきらかに母のものではない、ドスのきいた男の声だった・・
俺は今でもそのお地蔵様の前を通るときには、手を合わせるようにしている。

夕方に流れる音楽

まだ幼稚園児だったころの話

夏休みだったので祖母の家に遊びに行っていた。祖母の家は海の近くにあった。
祖母の家の敷地には二軒の家があり、一つは祖母と祖父。もう一つは従兄弟が住んでいた。
従兄弟の家族には二人の子供がいて俺よりも年上だった。俺はよく遊んでもらっていた。
んで、その辺の地域は夕方になると子供が家に帰る時間がわかるように音楽が流れるようになっていた。
俺と従兄弟は祖母の家の敷地が広かったのでいつもそのなか(砂場とかあった)で遊んでいた。
んで、いつものように夕方の音楽が鳴るまで遊んでいたんだ。
音楽が鳴った瞬間だった。俺の周りからは流れてくる音楽以外の音が消えて、一緒に遊んでいた従兄弟の姿もいつのまにか消えていた。
怖くなった俺は大声で叫んだが自分の声も聞こえない。音楽だけが聞こえてくる。
祖母の家に帰っても誰もいなくてそこからの記憶が無い。
後で祖母に聞くと俺は近くの砂浜で座り込んでいたそうだ。
それ以降俺はあの音楽が流れる時間になると祖母の家に急いで帰って布団をかぶって震えていた。

分かりにくい文章スマソ。



従兄弟はどうなった?



俺は現在高校生。従兄弟は専門学校と高校に普通に通っています。


【ホラー】髪をぬらした中年の女性が隣に・・・




一昨日と昨日、用があって都内のホテルに泊まっていました。
一昨日の深夜二時頃、隣の部屋からシャワーの音が聞こえてきました。
それぞれ色々と都合があるだろうし、さして気にもせず、音が聞こえる中、その日は眠りにつきました。

そして昨日、都内での用事を全て済ませ、ホテルに戻りました。確か九時頃だったと思います。
部屋で夕食を摂っていると、また隣の部屋からシャワーの音が聞こえてきました。
それがいくら経っても鳴り止まないのです。まず三十分くらいで少し長いかな?と思いました。
しかしそれは序の口で、一時間経っても鳴り止みませんでした。一時間半経っても鳴り止まず、
二時間が経とうかという頃にようやく鳴り止みました。もう日付が変わっていました。

前の日に部屋を変えてもらわなかった事を少し後悔しましたが、
次の日(今日)は早く帰らなければいけなかったので、もう気にしても仕方ないと思い、
少し苛立ちを感じながら眠りました。


今日、シャワーの音で目が覚めました。また隣の部屋です。
その時隣にいる人は絶対におかしいと確信しました。昨日二時間近くもシャワーを浴びたのに、
次の日の早朝四時半にまたシャワーを浴びているのです。少しぞっとしました。

部屋に忘れ物がないかどうかの確認が終わった私は、五時頃部屋を出ました。
部屋のドアを閉めたその直後、隣の人の部屋のドアが開きました。

髪をビショビショに濡らし、背は普通でガッシリした体格の中年の女が立っていました。
そして目を思い切り見開き、何故か私のことを睨んでいるのです。この時点で泣きそうなほど怖かったのですが、
その女がいつまでもそこに立っているため、廊下を通るに通れず、泣きそうな声で、
「すみません……」と言ったら、オーバーな手のアクションとやたらハッキリした声で
「どうぞ!!!」と言われました。
塗れた髪の毛と、見開かれた目と相俟って、ホラー以外の何物でもありませんでした。

そしてエレベーターを待っている間も、そこに立ち続け私の方をずっと見ているんです。
エレベーターが一階から六階へ上がって来る時間が物凄く長く感じられました。

エレベーターのドアが開いた時です。女が駆け寄ってきます。
あの女と二人で乗ったら絶対にいけない!と思いました。
防衛本能が働いた、とでも言いましょうか、私は階段を全速力で駆け下りていました。

女が後から追ってくる様子はありませんでしたが、フロントについた時には、
私は恐怖のあまり涙を流していました。フロントの方に不審に思われたかもしれません。

会計を済ませ、領収書を財布に納めた時、一階のエレベーターが開きました。

女が出てきました。怒ったような足取りで、フロントにキーも預けずに私を睨んでホテルの外へ出て行きました。
私もフロントの方も、何も言えなくなりました。

本当に怖かったですが、何も危害が加えられなかったことだけは良かったです。
トラウマになってしまい、今後ホテルに泊まりたくありません。


うーん、エレベーターが妙にゆっくり下りてきたってこと?

それに、女の人髪びしょびしょのまま外でてったら、風邪ひかね?
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